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ビルが傾くのは土台の傾き、腰痛むのは下半身の問題



「腰が痛い」というご相談をよく受けますが、実は腰そのものが原因であるケースは意外と少ないものです。

もちろん、整形外科で診断名がつくような、

• 脊柱管狭窄症

• 腰椎すべり症

• 椎間板ヘルニア

これらは腰の骨や神経そのものに物理的な異常(変形や圧迫)があるケースです。


しかし、今回お話ししたいのはそうではないタイプ。

いわゆる「レントゲンでは異常なし」と言われる腰痛についてです。

「前屈すると痛む」

「朝は痛いけれど、動き出すと楽になる」

こういった症状の方は、今回のお話に当てはまる可能性が高いです。


・人類は「不安定」を筋肉で支えている

私たち人間は「直立二足歩行」という、物理的に見るとかなり不安定な姿勢で生きています。

地面に接している足の裏の面積に対して、乗っかっている身体、大きすぎませんか?

この不安定さを補って、絶妙なバランスを取ってくれているのが筋肉や関節の仕事です。

ここで、「腰」の位置を見てみましょう。

腰はちょうど上半身と下半身の境目。

つまり、上半身の重みも、下半身からの突き上げも、両方の影響をまともに受ける「交差点」なのです。


・腰は「被害者」になりやすい

例えば、猫背の姿勢を想像してください。

頭は前に出て、背中は丸くなり、バランスを取るために骨盤は後ろに倒れ(後傾)、膝が曲がります。

• 上半身: 重力で前へ前へと引っ張られる

• 下半身: 倒れまいと筋肉が収縮して後ろへ引っ張る

この時、真ん中にある腰は、前後から引き裂かれるような強烈なストレスに晒されながら、必死に踏ん張っています。

「ここで折れてたまるか!」と耐え続けた結果、腰の筋肉はカチカチに固まります。

つまり、腰のコリは「身体を守ろうとした結果」だったりします。


・「借金」は下から回ってくる

さらに、直立している以上、重力の影響からは逃げられません。

もし、土台である「足首」が硬くて動かない場合どうなるか?

本来なら足首がクッションとなって吸収すべき衝撃(負荷)が、吸収されずにそのまま上へと突き抜けます。


足首が払えなかった「借金(負荷)」は、膝へ → 股関節へ → そして腰へと、次々に押し付けられていきます。

これが負債のバトンリレーです。

整体で腰だけを緩めても、ベッドから立ち上がって重力がかかった瞬間、また下からの借金が回ってくる。

これが、繰り返す慢性腰痛のメカニズムです。


・傾いた地盤にビルは建たない

地盤が沈下して傾いている土地に、いくら真っ直ぐなビルを建てようとしても無理ですよね。

身体も同じで、足元(土台)に不具合がある状態で腰だけを治そうとしても、またすぐに歪んでしまいます。

だからこそ、当スタジオではまず「足首」から見ます。

立った姿勢での重心や、寝た状態での可動域。

地味に見えますが、ここが一番大事なポイントなんです。


まずは土台を整えて、借金のない身体へ

重力に負けないバランスを取り戻すために、マシンピラティス(ENCOMPASS)で「身体の使い方の再教育」

腰痛は「ここを揉めば治る!」といった極端な理論だけで解決するほど単純ではありません。


だからこそ、急がば回れ。

あなたの痛みの本当の原因がどこにあるのか、まずは一度、足元のチェックから始めてみませんか?


 
 
 

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