ビルが傾くのは土台の傾き、腰痛むのは下半身の問題
- 『べ』の人

- 2月16日
- 読了時間: 3分
「腰が痛い」というご相談をよく受けますが、実は腰そのものが原因であるケースは意外と少ないものです。
もちろん、整形外科で診断名がつくような、
• 脊柱管狭窄症
• 腰椎すべり症
• 椎間板ヘルニア
これらは腰の骨や神経そのものに物理的な異常(変形や圧迫)があるケースです。
しかし、今回お話ししたいのはそうではないタイプ。
いわゆる「レントゲンでは異常なし」と言われる腰痛についてです。
「前屈すると痛む」
「朝は痛いけれど、動き出すと楽になる」
こういった症状の方は、今回のお話に当てはまる可能性が高いです。
・人類は「不安定」を筋肉で支えている
私たち人間は「直立二足歩行」という、物理的に見るとかなり不安定な姿勢で生きています。
地面に接している足の裏の面積に対して、乗っかっている身体、大きすぎませんか?
この不安定さを補って、絶妙なバランスを取ってくれているのが筋肉や関節の仕事です。
ここで、「腰」の位置を見てみましょう。
腰はちょうど上半身と下半身の境目。
つまり、上半身の重みも、下半身からの突き上げも、両方の影響をまともに受ける「交差点」なのです。
・腰は「被害者」になりやすい
例えば、猫背の姿勢を想像してください。
頭は前に出て、背中は丸くなり、バランスを取るために骨盤は後ろに倒れ(後傾)、膝が曲がります。
• 上半身: 重力で前へ前へと引っ張られる
• 下半身: 倒れまいと筋肉が収縮して後ろへ引っ張る
この時、真ん中にある腰は、前後から引き裂かれるような強烈なストレスに晒されながら、必死に踏ん張っています。

「ここで折れてたまるか!」と耐え続けた結果、腰の筋肉はカチカチに固まります。
つまり、腰のコリは「身体を守ろうとした結果」だったりします。
・「借金」は下から回ってくる
さらに、直立している以上、重力の影響からは逃げられません。
もし、土台である「足首」が硬くて動かない場合どうなるか?
本来なら足首がクッションとなって吸収すべき衝撃(負荷)が、吸収されずにそのまま上へと突き抜けます。
足首が払えなかった「借金(負荷)」は、膝へ → 股関節へ → そして腰へと、次々に押し付けられていきます。
これが負債のバトンリレーです。
整体で腰だけを緩めても、ベッドから立ち上がって重力がかかった瞬間、また下からの借金が回ってくる。
これが、繰り返す慢性腰痛のメカニズムです。
・傾いた地盤にビルは建たない
地盤が沈下して傾いている土地に、いくら真っ直ぐなビルを建てようとしても無理ですよね。
身体も同じで、足元(土台)に不具合がある状態で腰だけを治そうとしても、またすぐに歪んでしまいます。
だからこそ、当スタジオではまず「足首」から見ます。
立った姿勢での重心や、寝た状態での可動域。
地味に見えますが、ここが一番大事なポイントなんです。
まずは土台を整えて、借金のない身体へ
重力に負けないバランスを取り戻すために、マシンピラティス(ENCOMPASS)で「身体の使い方の再教育」
腰痛は「ここを揉めば治る!」といった極端な理論だけで解決するほど単純ではありません。
だからこそ、急がば回れ。
あなたの痛みの本当の原因がどこにあるのか、まずは一度、足元のチェックから始めてみませんか?



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